ネット上の事務的な取引に添える手書きの手紙

普段文章のやり取りといえば専らメールですから、めっきり手紙でやり取りする機会は減ってしまいました。

私は通信販売を利用して自分で手作りしたものを売ってお小遣い稼ぎをしているのですが、商品に添える書類に関しても明細書や機械的なお礼の文章を全てパソコンで作成して添えるのみです。事務的な内容だけで余計なことは書きませんし、住所に関してもやはりパソコンで入力したものを出力して貼り付けるのみで、手書きの文字を他人に見てもらうことすらありません。

ですが、そうした個人的な通販のやり取りでは、手書きの手紙を添えられるのが嬉しいという意見が多いことを知りました。

商品さえ問題なく送ることができればいいと思っていたので、最初はそういうものかと流してしまっていたのですが、なるほど確かに機械的な文章ではなく手書きの手紙が入っていれば、思わず文字に目を通してしまうのかもしれない、一理あるとも思うようになったのです。

いつもは送る側ですが、たまたま買い手側に回って商品を購入した際に可愛いメッセージカードにお礼の一言が書いてあり、心遣いに嬉しくなる気持ちがよくわかりました。それ以来、自分でも真似して明細書にプラスして手書きメッセージを加えるようにしています。

手紙を添える分事務処理に手間がかかってしまうのですが、不思議なもので商品を送る時にお客様が喜んでもらえるように、心を込めて梱包しようという気持ちが強くなりました。手紙には特に変わったことは書いていないのですが、開封した人の目にこの文字が読まれて、少しでも好印象を持ってもらえれば嬉しいなという思いで続けていますし、手書きの手紙があるだけで物を送る側と届けられる側のやり取りが、人と人との間で行われているものだということが強調されるようにも感じます。

手紙を添え始めてから、以前よりも相手のことを考えて取引ができるようになったのは、気のせいではないと思います。