林間学校の夜の母からの手紙

手紙と聞いてまず一番に思い出すのが、小学校5年生の林間学校の夜に母から届いた手紙です。

私も年をとり、もう20年以上も前の話になってしまいましたが、その手紙に書かれていた母の美しい文字やそれを読んで溢れ出た母への思いは今でも鮮明に覚えています。

当時私の通っていた小学校は5年生になれば林間学校と言って、親元を離れて生徒と先生だけで宿泊する訓練合宿のようなものがありました。

それまでは毎年1泊2日で行われていましたが、私たちが5年生になった年から5泊6日という子供にとってはかなり長い日程に変更になりました。

私は思春期の入り口に差し掛かっており、親の前では余裕を見せていましたが、正直出発前は夜トイレに一人で行けるかな、6日も家族に会えないなんて寂しくて泣いてしまわないかな、と不安でたまりませんでした。

それでも行ってしまえば皆でキャンプファイアーをしたり、飯盒炊爨をしたり、皆で大きなお風呂に一緒に入ったり、楽しい時間を過ごしていました。

そんな楽しい林間学校も中盤に差し掛かった夜に、子供たちが誰一人予想もしていなかったタイミングで親からの手紙を受け取ることになりました。

先生がお父さんお母さんからの手紙を預かってきてるよ、と言って私たち一人一人に手紙を配ってくれたのです。

それまでにぎやかだった部屋は静まりかえり、笑い声はすすり泣きの声に変っていました。

私も母からの手紙を読んで涙が止まりませんでした。

そこには何か困っていることはないか?元気にしているか?

一回り大きくなって帰ってくる私のことを家族皆楽しみにして待っているからね。というようなことが書かれてありました。

この時のことを思い出すたびに、母はもちろん、素晴らしい企画をしてくださった学校の先生方にも感謝の気持ちでいっぱいになります。

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